最近、避妊・去勢手術を飼い主の責任として行う方が増えてきましたが、
なかには自然にあるものをとるのは可愛そう、室内で飼うから別にそこまでしなくても・・・
とおっしゃる方もいらっしゃいます。

避妊・去勢手術には、単に繁殖制限だけでなく、発情における精神的苦痛も取り除く効果があり、
攻撃性の低下、性格が穏やかになる、マーキングの防止、病気の予防などのメリットがあります。
地域によって金額など異なりますが、行政からの手術費の補助金制度もあります。

考えてみてください、たとえ完全室内飼いをしていたとしてもちょっとしたアクシデントにより
家を飛び出してしまい帰って来れない事も多々あります。
犬が迷子になって放浪中に、望まない子ができたら?(もしくは、つくったら?)
猫は基本的に一日の行動距離は狭いので、のんびり近所をうろついたのち、お腹が減って
帰って来る事もありますが、発情期になるとそうはいきません。
メス猫はオス猫を求めて驚くほど遠くまで出ていってしまい、帰って来れなくなります。
オス猫は発情中のメスを追いかけると同じ事が起こります。
そこでまた、新しい命が産まれてしまうのです。
猫の場合、一匹が年に最低2回、5匹ずつ産むとして、ねずみ算式に一年後には72匹に増えます。
それに比例させて飼育できる人間を増やす事は困難です。
オスの場合は産む事はなくとも、交尾する事で同じ結果を産みます。
手術を行わず、放し飼いにするなんて、もってのほかです。
日本が野良猫として生きていくのに快適な場所であれば、問題はありませんが、
餌を見つけたりできる賢い猫しか生き残れないのは確かですし、臭い・汚いなどと
嫌悪感を持たれる方もおられます。そして、殺処分されていきます。
捕まらなくても交通事故などで死んでしまったり、動物実験や三味線の皮業者に捕獲されたり、
不幸な運命をたどる子が後を断ちません。



私ももちろん手術する事が最善の方法だと豪語するつもりはありません。
しかし、今の動物達の現状がある以上、第二の不幸を作らないためには、
これが最良の方法だと思っております。
たかが一匹、されど一匹です。
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